当院の臨床検査技師はFMF(The Fetal Medicine Foundation)が認定する資格を取得しています。
この資格は、正確に胎児評価ができることを証明する超音波の国際資格です。
資格には検査の項目ごとに数種類あり、当院にはそのうち以下の4種類の資格を取得した検査技師が在籍しています。
□NT(nuchal translucency)を計測する資格(NT certificate)
NTとは妊娠初期に認められる胎児の首のむくみのことで、その厚みは染色体異常、胎児奇形、胎児死亡との関連が認められています。
NT計測には厳密な基準があり、正確な計測が不可欠なため高度な技術が必要となります。
□鼻骨の有無を確認する資格(NB certificate)
鼻骨は赤ちゃんのお鼻の骨で、骨の有無も染色体異常のひとつのチェックポイントです。
□静脈管血流を測定する資格(DV certificate)
赤ちゃんがお腹の中にいるときだけ、へその緒から酸素を多く含んだ血液を脳へ優先的に送るための静脈管があります。
この静脈管に逆流がみられる場合は、染色体異常や心奇形との関連が報告されています。
□三尖弁血流を測定する資格(TR certificate)
三尖弁は心臓の右心房から右心室へ血液が流れる時の弁で、逆流波形がないかを観察します。
静脈管逆流と同じく心奇形との関連性が報告されています。