生殖医療センターreproductive medicine

着床前診断Preimplantation Diagnosis

着床前診断とは

生殖補助医療 (ART) により得られた受精卵(胚盤胞)の細胞を用いて染色体検査や遺伝子検査を行う技術で、大きく以下の3つに分けられます。

・PGT-A:受精卵の染色体数の検査
・PGT-M:特定の遺伝子異常により引き起こされる遺伝子疾患の検査
・PGT-SR:染色体の構造異常の検査

体外受精が成功しない原因の多くが受精卵の染色体数の異常である事は広く知られており、PGT-Aで染色体数の検査を行うことで染色体数異常の無い(少ない)受精卵を選択し移植することが可能となります。
日本産科婦人科学会によると、「着床前診断は極めて高度な技術を要し、高い倫理観のもとに行われる医療行為である」と規定され、その実施には「生殖医学に関する高度の知識・技術を習得し、かつ遺伝性疾患に関して深い知識と豊かな経験を有していること、および、遺伝子・染色体診断の技術に関する業績を有することを要する」とされています。

三宅医院は2019年12月に日本産科婦人科学会の特別臨床研究の研究分担施設として承認され、PGT-Aをこれまで実施してきました。
臨床研究は2022年8月をもって終了し、9月からは認可施設として、自費診療で引き続き実施することができます。

着床前検査は「反復体外受精・胚移植不成功例」「習慣流産例」「染色体構造異常例」が対象となり、これらでお悩みの患者さんには新たな治療の選択肢として期待されます。詳しくは外来でご相談ください。
*実施に当たっては十分な遺伝カウンセリングと倫理的配慮が必要となります。ご希望されても対象とならない場合や審査に時間がかかる場合もありますのでご理解いただけますようお願いします。
*電話でのご相談・ご質問はお受けできませんので、ご予約の上、外来受診をお願いいたします。


「日本産科婦人科学会 PGT-A 特別臨床研究 」における対照マッチ症例データ収集に関するお願いPDF

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