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Presented by 三宅医院

2017.05.08

妊娠初期

知っておきたいこと

食中毒にご注意!

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暖かくなってきましたね。この時期は運動会や遠足、ピクニック…と、いろんなイベントが催されます。もちろん、子供達が楽しみにしているお弁当も欠かせませんね。
そこで気をつけていただきたいのが食中毒です。特に妊婦さん、小さなお子さまは重篤な症状を引き起こすことがあります。
冬にはノロウイルスが流行し、手洗いに留意していたことと思いますが、暖かくなったこの時期は食材の通り扱いに注意が必要です。
食中毒の発生源は様々です。今回はいくつかご紹介します。

黄色ブドウ球菌
発症までに6時間未満、と短時間です。おにぎりやサンドイッチなど、お弁当が原因となることが多く、下痢や腹痛の症状がでます。お弁当を作る際には、加熱できるものはしっかりとし、おにぎりなどはラップなどを利用しましょう。持ち歩きの際には保冷材を使用するなどして菌の増殖を未然に防ぎたいものです。

サルモネラ
潜伏期間は16時間~72時間です。おう吐、腹痛、下痢などの症状がでます。鶏肉、卵、牛乳などが原因となることが多く、夏場に多く発生します。
生肉調理の後の器具の洗浄が不十分なまま、生食調理(サラダなど)を行わないようにするなどの注意が必要です。

カンピロバクター
潜伏期間は16時間~72時間です。下痢、腹痛、おう吐などの症状がでますが、特に下痢、血便の症状が顕著です。主に鶏肉、牛乳などが原因ですが、なかには井戸水が原因だった事例もあります。サルモネラと同様、鶏肉の取り扱いに注意し加熱調理に努めることが大切です。

腸炎ビブリオ
潜伏期間は16時間~72時間です。下痢、嘔吐、腹痛などの症状がでます。腸炎ビブリオ菌に汚染された海産物から感染し、夏場に多く発生します。腸炎ビブリオ菌は真水では生きられない菌です。海産物の下処理の際、真水でしっかりと洗い、加熱調理を行うことが大切です。

腸管出血性大腸菌
潜伏期間は16~72時間です。大腸菌はそのほとんどに害はありませんが、中には毒素を産生するものがあります。様々な種類がありますが、重症化するものはO-157です。食肉や牛乳、水の汚染から感染し、ヒトからヒトへの感染もあります。腸管出血性大腸菌は75℃以上、一分間加熱すれば死滅します。食品は十分に加熱しましょう。

他にもセレウス菌、ウェルシュ菌など様々な食中毒の原因菌がありますが、どの原因菌も加熱調理後、早期に食べることが大切です。
どの原因菌であっても、下痢症状が顕著な場合は脱水になりやすくなります。水分摂取が重要ですが、点滴による補水も可能です。ご相談ください。

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