流産とは妊娠22週未満の妊娠の中絶をいいます。
流産の確率は、妊娠数の約15%といわれています。実際には流産をしていた本人も気づかないような早期の流産を加えると30%以上ともいわれています。流産の62%は妊娠8週以前に起こり、75%は妊娠16週以前ともいわれています。
このように妊娠初期に流産が多いのは不完全な受精卵が自然淘汰の形で流れ去っているためです。
流産に至った赤ちゃんや胎盤の細胞について染色体を調べた研究によると、妊娠4週以前の流産では約75%に染色体異常が認められたといいます。流産は、赤ちゃん側に原因がある場合が大半です。
流産が起こり始めたときはごく少量の褐色のおりものがあります。軽い下腹部の痛みや腰痛などを伴うこともあります。この段階の流産を「切迫流産」といいます。出血や腹痛などの症状があればすぐに受診してください。
一番の治療は安静です。家族に協力してもらい、心身ともに穏やかにすごしてください。仕事を休むことが必要な場合もあります。