胎盤が付着する位置が低く、内子宮口を覆うかその辺縁におよぶものを「前置胎盤」といいます。また、胎盤が子宮の下方に位置しているが、内子宮口には至らない場合は「低置胎盤」といいます。
胎盤が低い位置にあると、突然出血を起こし、その後同じような出血を繰り返します。週数が大きくなるにつれて、子宮収縮や子宮口が開いてくるため大量出血を起こしやすいため、帝王切開での出産になります。
《起りやすい方》
・帝王切開で出産したことがある方
・子宮手術の既往のある方(子宮筋腫核出術など)
・流産処置や人工妊娠中絶などの既往がある方
・高齢の方
・多胎の方
・喫煙されている方
妊婦健診にて超音波検査による胎盤の位置のチェックをおこないます。妊娠の中期では、今後まだまだ子宮が大きくなるため、胎盤の位置が上側に変わり、妊娠後期には正常となる場合もあります。