妊娠と体内フローラの関係
人の体内には様々な細菌が存在しており、私たちの生活に欠かせないものです。
「乳酸菌」、「腸内フローラ」という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
「腸内フローラ」のバランスによっては太りやすくなったりすることは以前より知られていますが、女性の膣内や子宮内にも様々な細菌(乳酸菌)が存在し、一部は膣内を守り、一部は正常な妊娠に影響することが分かっています。
着床を阻害する「慢性子宮内膜炎」ではそのほとんどが病原菌によるもので抗生物質によって改善しますが、その後の妊娠には「体内フローラ」の存在が関係するとされています。子宮内膜の善玉フローラが少ないと妊娠しにくいとされており、これらを増やすことがキーワードと考えられています。
残念ながら、子宮内のフローラを増やすことのできる薬物療法は見つかってないのが現状です。
そこで、普段から体内フローラが好んでくれる食習慣、カラダ作りが必要となります。では私たちの普段の生活で、腸内フローラを改善するにはどうしたらいいのでしょうか。一番簡単にできることは、善玉菌が好むヨーグルトなど発酵食品とオリゴ糖、食物繊維を摂取することです。