[基礎体温とは]
体が安静な状態にある時の体温のことです。
人間が活動するために必要な最低体温を指し、睡眠をとって目覚めたときの体温を測るのが良いとされています。
[基礎体温からわかること]
・生理周期
・排卵しているかどうか
・妊娠しやすい時期
・次の生理が始まる日
・妊娠しているか
など、体のさまざまな情報を知ることができます。
[基礎体温でわかる婦人科疾患]
○無排卵月経(基礎体温が低温期・高温期の2層に分かれていない)
生理がきているのに、実際は排卵が起こっていない状態です。
普通の生理より出血が少なかったり、少量の出血がダラダラ続いたりすることがあります。
月経周期も安定していないことが多いです。
漢方薬・ピルなどのホルモン療法、妊娠を望む場合は排卵誘発剤などの治療があります。
○黄体機能不全(高温期が安定せず、途中で体温の下がる日があったり、高温期が短い)
妊娠を持続するための黄体ホルモンの働きが不足していて、受精しても着床しにくい場合があります。
Q. 妊娠希望ではないけど、基礎体温は必要?
A. 不正出血を伴う婦人科疾患の判別に役立ちます。
不正出血が関連する病気はいくつかありますが、出血があった場合に、生理によるものなのか、排卵によるものなのかを判断するために基礎体温は大変役に立ちます。
妊娠希望に関わらず、日ごろから基礎体温の記録をつけていただき、それを不正出血があった際の受診にお持ちいただければ、診察時に体の状況をより詳しく知ることができます。
ご自身の体のリズムを知り、健やかなウィメンズライフを送るためにも、一度基礎体温を測ってみては
いかがでしょうか?
☆基礎体温を測るときのポイント☆
・専用の婦人体温計を準備(ドラッグストアなどで購入できます)
・なるべく同じ時間に計測。夜勤の人は、4時間くらいまとまった睡眠の後
・目が覚めたらすぐに。体を動かさなくて済むよう枕元に体温計を。