卒乳とは・・・
子が、自然に母乳を飲まなくなり離れていく方法です。
断乳とは・・・
親が、仕事や年齢を加味したうえで、子に授乳を卒業してほしいと考え、様々なやり方で授乳母乳を中止する方法です。
卒乳の迎え方
理想としては、
・母乳育児に十分な時間をかけ
・時期に関わらず親と子双方が満喫したうえで
・自然に回数が減り、気づいたら飲まなくなった
という経過ですが、急に飲まなくなったというケースも見受けられ、乳房ケアが必要になるケースもあります。
断乳(卒乳)を希望する母親の理由として
①母親の就業開始
②繰り返す乳房トラブル(乳腺炎・白班を繰り返すなど)
③授乳回数が多いことによる疲労感、夜泣きなど
④食事制限(児のアトピー性皮膚炎などにより食事制限をしなければならない)
⑤母親の体調不良・入院・内服
⑥子児の疾患(ガラクトース血症など)
⑦離乳食の進みが悪い
⑧乳歯・う歯(虫歯)による歯科医師からの断乳指示が出ること
⑨乳汁過多による母親の体重減少
⑩妊娠
などが挙げられます。
*現在は保育園でも母乳育児を推進しています。
理由としては・・・
①スキンシップにより母子共に精神安定を図れる材料になること(保育園で親と子が離れている時間が長いからこそ)
②長期授乳により子児が病気にかかりにくく、風邪などに罹患しても回復が早いことが挙げられています
断乳・卒乳の方法
①子が理解できる年齢ならば、まず子に対して「〇〇にはおっぱいないないなるよ」、断乳または卒乳の日には「おっぱいないないなったよ」など話しかけます。
②家族にも卒業する日を伝え協力を得ましょう。
③母親は断乳(卒乳)2~3日前より、食事の全体的なカロリーを落とし、糖分・脂分・水分などもなるべく控えます。
④乳房緊満が強度な場合は、乳頭を刺激するのではなく、乳房を左右の手で交差するように搾る方法を一日3回くらい行いましょう。
⑤夜間は乳汁が作られる時間なので、なるべく搾乳はせず、また入浴の際は体を温めすぎないようにしましょう。
⑥それでも乳房緊満が強度な場合は冷たいタオルや小さな保冷材で冷やしましょう。
⑦断乳後徐々に圧抜きの量、回数を減らしていきましょう。
⑧断乳後約2週間で乳房緊満はほぼ消失し、完全消失するまでには1か月程度を要します。