副乳という言葉を聞いたことはありますか?
哺乳動物の中にはたくさんの乳房を持った動物もいますが、人間は進化の過程で乳房が退化していきました。しかし、脇から乳首を通り恥骨に至る弓状線(ミルクライン)上に退化したはずの乳首・乳輪・乳腺組織が残っている場合があります。これを「副乳」といいます。
妊娠・出産で女性ホルモンの分泌が上昇し、乳腺が発達した時に初めて気づく方も少なくありません。最も現れやすい部位としては、脇の下です。乳腺組織を有している副乳であれば、産後2~3日目の乳房が張っている時に、脇の下にも同じような張りを感じたり、ゴルフボール程の大きさに腫れて痛みを伴うこともあります。
副乳がある場合には、腫れや痛みが強くなったりすることがあるため触らないようにしましょう。痛みが強い場合にはアイスノンなどで冷やしましょう。
症状は一時的なもので、1~2週間ほどで腫れは落ち着いてきます。