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Presented by 三宅医院

2017.03.27

ベビ待ち・妊娠前

検査

ブライダルチェックの内容と受ける時期について

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ブライダルチェックは結婚する時だけではなく、妊娠・出産を希望している人が受ける検査でもあります。検査内容はたくさんありますが、セット項目が決まっていたり、全て自分で組み合わせることができたり、医療機関によって異なります。義務ではないので体調や生活習慣を考慮して、医師と相談しながら検査の項目を選びましょう。

主な検査内容

◎子宮頸がん検診
 プラスティック製のブラシ等で子宮頚部を軽くこすり細胞を採ります。痛みはほとんどありません(ただし個人差があります)。採取した細胞を顕微鏡で観察し、異常な細胞があるかどうかを確かめる検査です。

◎エコー検査(超音波検査)
 プローブと呼ばれるスティック状の機器を膣内に挿入し、モニターに映し出される画像を見ながら子宮や卵巣に異常があるかどうかを確かめる検査です。

◎風疹抗体検査
 血液検査で風疹の抗体の数値(抗体価)を確認します。抗体価が基準より低い場合は、妊娠前にワクチンを接種することをお勧めします。もし妊娠初期に風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんの奇形につながることがあります。

◎子宮クラミジア検査
 内診によって子宮頚管の分泌物を採取します。妊娠中にクラミジア感染症にかかっていると流産や早産の原因となります。赤ちゃんが産道を通るときに感染して結膜炎や咽頭炎、肺まで菌が侵入すると肺炎を引き起こすことがあります。

◎感染症検査(B型肝炎・C型肝炎・梅毒検査・HIV検査など)
 血液検査で調べます。感染したまま妊娠すると、母子感染のリスクが高くなります。

その他、ブライダルチェックで行われる検査

◎HPV(ヒトパピローマウイルス検査)
 子宮頸がんの原因となるウィルスがいるかどうかを調べます。子宮頸がん検診との併用で検査します。

◎甲状腺ホルモン検査(血液検査)
 不妊の原因になったり、妊娠継続に影響を与えたりするホルモンの状態を調べます。

◎糖尿病検査(血液検査)
 血液検査で行います。もし、妊娠初期に糖尿病にかかっていると胎児の奇形率の上昇や、巨大児、流産・早産の危険が伴うリスクがあります。

◎抗ミュラー管ホルモン検査(血液検査)
 血液検査にて、卵巣年齢を調べます。月経開始日から月経5日目までの間に検査をします。

◎乳がん検診
 視触診・マンモグラフィ―・乳腺超音波検査です。

ブライダルチェックの費用と受診の時期
受診する医療機関や検査項目によって差はありますが、数万円程度が相場といわれています。健康な人が受ける検査のため健康保険は適応されず、全額自己負担になります。
検査によって疾患が見付かった場合、治療に時間を要することもあるので、ブライダルチェックを受けると決めたらできるだけ早く受診されることをお勧めします。

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