妊娠前や妊娠中の女性がいる家族のみなさんは風疹の抗体があるかどうかご存知ですか。
妊娠中にお母さんが風疹ウイルスに感染すると胎盤を通じて児に感染するといわれています。
免疫のない妊婦さんが妊娠20週までに感染すると児に白内障、心奇形、難聴など異常を起こします。
風疹ワクチンは過去に女子を対象とした集団接種が行われていましたが、個別接種に変更され接種率の低下が指摘されています。
昭和37年度~平成元年度生まれの男性は十分な免疫がないことが多いとされています。
最近みられる風疹の流行は通勤途中や職場での男性の感染が主体であり、この男性から妻への感染が指摘されています。
また、2018年の風疹流行を受け国立感染症研究所は、
「30-50代の男性で風疹に罹ったことがなく、風疹ワクチンを受けていなか、あるいは接種歴が不明の場合は早めに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を受けておくことが奨められる」と提言されています。
そのためご主人や同居家族がワクチンを接種し感染を予防することが大切となります。
各自治体が風疹抗体検査に対する助成を行っています。これを利用することで検査費用やワクチン接種費用が補助され、負担を少なくすることができます。
詳しくはお住いの自治体のホームページなどの最新の情報をご確認ください。
また、妊娠初期検査で風疹抗体価が低値であった妊婦さんで、ご主人や家族がMRワクチンを2回接種したことが明らかでない場合には「抗体検査をうけることなくMRワクチンを2回接種していただくこと」が奨められています。